私は小児喘息でしたが、今思い返して、周りの大人に配慮してほしかったと思うのが、
小学校での掃除です。
私が子供のころには今ほど、アレルギーや他の病気も含め、
児童の健康への配慮への教員の責任が問われてなかったのか、
先生があまり、喘息を理解してみえなかったと感じています。
3年生くらいにもなれば自分で気をつけれるのですが、低学年のころには
自分がどうして喘息の発作が出るのかが、分かっていません。
なので掃除の時にもほうきで塵取りのごみを集めたりという、喘息患者にとって非常に
危険なことを普通に行っていましたし、やらなければいけないと思ってやってしまい、
発作が出てしまうこともよくありました。
先生が理解してくださるようになってからも、先生が見えないところでは
クラスメイトに気を使ってしまい事情を話せず無理をしてほこりを吸ってしまう作業をしてしまうこともありました。
また、物心ついた時から喘息の持病のある子供は、呼吸困難の状態に慣れてしまっていて
自分の喘息の症状が重症化してしまっていることに気づけていないことがあります。
私は小さい頃、自分が喘息の発作が出ているからこんなに苦しいのではなく、
人間は誰でもが呼吸をするのにこれぐらいの力がいるのだと思っていました。
また学校生活という、甘えの許されない環境の中で、常に持病を抱えている自分が
どこまでがまんするべきなのかがわからなくて、無理をしてしまいました。
小児喘息の子供は、普通の人間がどれだけ楽に無意識に呼吸をしているのかを知らないのです。
子供の喘息については保護者と教員がよく連絡を取り合い、
大人が理解するだけではなく、一緒に生活する子供たちともよく話し合っておくことが
発作の予防につながると思います。